お客さまの声
お客様の声 山田さま(3)
2022年12月5日
今回お話を伺うのは、2020年9月に小学4年生で本州の公立校からOISへ転入した山田沙織さん(仮名)とそのお母さんのみどりさん(仮名)。
転入当時の記事は【こちら】
その後、5年生に進級したタイミングでお話を伺った前回のインタビューから約1年半が経ち、移住3年目を迎えた今、お二人それぞれが感じていることをお話しいただきました。
前回の記事は【こちら】
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その後、5年生に進級したタイミングでお話を伺った前回のインタビューから約1年半が経ち、移住3年目を迎えた今、お二人それぞれが感じていることをお話しいただきました。
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PYPからMYPへ ―OIS小学6年生 沙織さんの声―
—こんにちは。お久しぶりですね。いよいよ小学校では最上級生となりましたが、学校生活はいかがですか?
はい、学校は楽しいです! ただ、去年まではPYPだったのが今年からMYPになったので、勉強も難しくなったし、忙しくもなりました。
—PYP・MYPというのはなんですか?
OISでは、小学校5年生までがPYPで、6年生からはMYPという中学生たちと同じプログラムになるんです。授業の時間数も増えて、教科ごとに先生が変わるようにもなって、勉強も難しくなったと思います。
【*PYP・MYP】IB(国際バカロレア)で定められている、年齢で異なる教育プログラムの略称。
<PYP>
初等教育プログラム(Primary Years Program)のこと。3~12歳を対象として、精神と身体の両方を発達させることを重視しているプログラム。
<MYP>
中等教育プログラム(Middle Years Program)のこと。11歳~16歳までを対象としており、青少年にこれまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラム。
はい、学校は楽しいです! ただ、去年まではPYPだったのが今年からMYPになったので、勉強も難しくなったし、忙しくもなりました。
—PYP・MYPというのはなんですか?
OISでは、小学校5年生までがPYPで、6年生からはMYPという中学生たちと同じプログラムになるんです。授業の時間数も増えて、教科ごとに先生が変わるようにもなって、勉強も難しくなったと思います。
【*PYP・MYP】IB(国際バカロレア)で定められている、年齢で異なる教育プログラムの略称。
<PYP>
初等教育プログラム(Primary Years Program)のこと。3~12歳を対象として、精神と身体の両方を発達させることを重視しているプログラム。
<MYP>
中等教育プログラム(Middle Years Program)のこと。11歳~16歳までを対象としており、青少年にこれまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラム。
クラスメイトとの絆も深まった充実のスクールライフ
—前回お話を伺ってからの1年半、学校生活の中で印象に残っている出来事を教えてください
去年はPYPの最終学年でした。その集大成として、各自が選んだ社会問題をテーマにした研究に1年かけてチームで取り組んで、年度末に成果を発表するという課題がありました。
私はそれまであまり話したことがなかった子と2名のチームで取り組んだんですけど、それがとても面白かったです。
—仲の良い友達とではなかったのですか?
はい。“仲の良さではなく、同じテーマに興味を持つ者どうしでチームを組むことが大切”ということだったんです。
—研究テーマには何を選んだのですか?
“障害を持っている方々の日常生活について”です。
なぜそのテーマにしたかというと、ある日ふと、歩道などにある黄色い点字ブロックのことが気になって、それを利用している人たちのことを知りたくなったんです。
実際に障害を持っている方に会いに行って、お話を聞きました。足に障害を持っていらっしゃる方のところでは、実際に車椅子に座らせてもらったりもしました。
—どんなことを感じましたか?
私は正直、ずっと車椅子に座っていられるなんて楽で良いのではないかと思っていたんですが、全然違いました。腰は痛くなるし、ちょっとの段差でも行きたいところに行けないし・・・。
私はそれまで、自分の足でどこにでも行けることが当たり前だと思っていました。でも、そうじゃないということがわかって、自分の足で移動できることが本当にありがたいことだと気づくことができました。
―チームとしてはうまくいきましたか?
はい。はじめはギクシャクしていたんですが、各チームには一人ずつ担当の先生がついてくれました。そして先生が「どう思っているのか聞いてみたら?」とか「自分はどう感じるか伝えてみたら?」と会話を促してくれたんです。それでだんだんとコミュニケーションを取れるようになり、とっても仲良くなってしまいました!
—そして素晴らしい発表になったんですね。
はい。研究も面白かったですし、あまりよく知らなかった人とチームで取り組んだことも良かったと思っています。何よりも、クラスメイトとの絆が深まったと感じることができて、それがとても嬉しかったです。
去年はPYPの最終学年でした。その集大成として、各自が選んだ社会問題をテーマにした研究に1年かけてチームで取り組んで、年度末に成果を発表するという課題がありました。
私はそれまであまり話したことがなかった子と2名のチームで取り組んだんですけど、それがとても面白かったです。
—仲の良い友達とではなかったのですか?
はい。“仲の良さではなく、同じテーマに興味を持つ者どうしでチームを組むことが大切”ということだったんです。
—研究テーマには何を選んだのですか?
“障害を持っている方々の日常生活について”です。
なぜそのテーマにしたかというと、ある日ふと、歩道などにある黄色い点字ブロックのことが気になって、それを利用している人たちのことを知りたくなったんです。
実際に障害を持っている方に会いに行って、お話を聞きました。足に障害を持っていらっしゃる方のところでは、実際に車椅子に座らせてもらったりもしました。
—どんなことを感じましたか?
私は正直、ずっと車椅子に座っていられるなんて楽で良いのではないかと思っていたんですが、全然違いました。腰は痛くなるし、ちょっとの段差でも行きたいところに行けないし・・・。
私はそれまで、自分の足でどこにでも行けることが当たり前だと思っていました。でも、そうじゃないということがわかって、自分の足で移動できることが本当にありがたいことだと気づくことができました。
―チームとしてはうまくいきましたか?
はい。はじめはギクシャクしていたんですが、各チームには一人ずつ担当の先生がついてくれました。そして先生が「どう思っているのか聞いてみたら?」とか「自分はどう感じるか伝えてみたら?」と会話を促してくれたんです。それでだんだんとコミュニケーションを取れるようになり、とっても仲良くなってしまいました!
—そして素晴らしい発表になったんですね。
はい。研究も面白かったですし、あまりよく知らなかった人とチームで取り組んだことも良かったと思っています。何よりも、クラスメイトとの絆が深まったと感じることができて、それがとても嬉しかったです。
気になる語学スキルは?
—授業はほとんどが英語で行われているそうですね。内容にはついていけていますか?
はい。ちゃんとついていけています! 今年の3月には英検の準2級にも合格しました。
—すごい! おめでとうございます。
ありがとうございます。学校の英語クラスも、MYPになってからは5段階のレベルに分かれて受講しているんですが、6年生に進級したばかりの頃は下から2番目のレベル2のクラスでした。それが5月にはひとつ上のクラスに昇級しました。今はちょうど真ん中のレベル3のクラスです。
—どんなふうに勉強してきたのですか?
去年までは、学校以外に英語の塾に週2回通っていたのと、ネイティブの先生と対面で会話をしながら学ぶレッスンを週2回、入れていました。6年生になってからは、ネイティブの先生との対面レッスンを週に4〜5日くらいのスケジュールで入れています。
それと、算数など英語で行われる科目については、塾で予習をしてから学校の授業を受けるようにして、理解を深める工夫をしています。
—とても忙しい毎日ですね。せっかくの沖縄での生活ですが、遊びに行く時間はありますか?
毎日どこかに行くわけではなくて、お父さんが会いに来てくれるタイミングで、いろいろなところへ一緒に行っています。
それから、学校でも沖縄の伝統を知るためのプログラムがあるんです。こないだは組踊(くみおどり:沖縄の伝統的な歌舞劇)を初めて観たんですけど、とても興味深かったです。沖縄に来てから2年以上になるんですけど、まだまだ知らないことが多いなって思います。
—沖縄らしい課外授業があるのはいいですね。
はい。夏休みの前にあったSDGsを学ぶプログラムでは、海でビーチクリーンやゴミの分別をして、プラスチックの漂着ごみの多さを知りました。そして、綺麗になったビーチでBBQしたのがとても楽しかったです。
—忙しい中でも、沖縄らしい楽しみも満喫されているようですね! 最後に、これからの学校生活でやってみたいことなどありますか?
来年は中学生なので、勉強もさらに難しくなったりテストもあったり、もっと忙しくなると思います。だから今はメリハリをつけて、たくさん遊ぶこともしたいと思います!
はい。ちゃんとついていけています! 今年の3月には英検の準2級にも合格しました。
—すごい! おめでとうございます。
ありがとうございます。学校の英語クラスも、MYPになってからは5段階のレベルに分かれて受講しているんですが、6年生に進級したばかりの頃は下から2番目のレベル2のクラスでした。それが5月にはひとつ上のクラスに昇級しました。今はちょうど真ん中のレベル3のクラスです。
—どんなふうに勉強してきたのですか?
去年までは、学校以外に英語の塾に週2回通っていたのと、ネイティブの先生と対面で会話をしながら学ぶレッスンを週2回、入れていました。6年生になってからは、ネイティブの先生との対面レッスンを週に4〜5日くらいのスケジュールで入れています。
それと、算数など英語で行われる科目については、塾で予習をしてから学校の授業を受けるようにして、理解を深める工夫をしています。
—とても忙しい毎日ですね。せっかくの沖縄での生活ですが、遊びに行く時間はありますか?
毎日どこかに行くわけではなくて、お父さんが会いに来てくれるタイミングで、いろいろなところへ一緒に行っています。
それから、学校でも沖縄の伝統を知るためのプログラムがあるんです。こないだは組踊(くみおどり:沖縄の伝統的な歌舞劇)を初めて観たんですけど、とても興味深かったです。沖縄に来てから2年以上になるんですけど、まだまだ知らないことが多いなって思います。
—沖縄らしい課外授業があるのはいいですね。
はい。夏休みの前にあったSDGsを学ぶプログラムでは、海でビーチクリーンやゴミの分別をして、プラスチックの漂着ごみの多さを知りました。そして、綺麗になったビーチでBBQしたのがとても楽しかったです。
—忙しい中でも、沖縄らしい楽しみも満喫されているようですね! 最後に、これからの学校生活でやってみたいことなどありますか?
来年は中学生なので、勉強もさらに難しくなったりテストもあったり、もっと忙しくなると思います。だから今はメリハリをつけて、たくさん遊ぶこともしたいと思います!
大人の階段を上り始めた娘を見守る 〜母・みどりさんの声〜
—沙織さんは小学6年生になって、ますますしっかりされましたね。
そうですか? ありがとうございます。毎日一緒にいると気がつきませんが(笑)
でも、今年からMYPの初めの1年ということで、去年までと比べると親が介入できる余地が少なくなったぶん、自己管理ができるようになってきたとは感じていました。
日々の生活についても、学校から親に対しての連絡というのが少なくなり、ほぼ学校と児童との間でやりとりされています。例えば、宿題は進行具合や提出期限を全て娘自身が管理して取り組むようになっています。
—そうなんですね。不安はありませんか?
不安というのはないです。OISには娘が転入した当初から勉強以外の部分もきちんと育んでいただいていると感じていましたし、その安心感は変わりませんね。
娘も、予定を紙に書いて壁に貼ったり、手帳に書いたりなど、彼女なりに努力している姿が見えますし。
本当にPYPというこれまでの期間に育んでいただいたことを、MYPというこれからの段階に向けて開いて下さっているような印象があります。
—お母さんから見て、課題と感じることは何かありますか?
そうですね・・・自己管理ができるようになったら、その次に大事になるのは“取り組み方”だとは思っています。ただやれば良い、ではなく、自分の力をどれだけ発揮できるかという部分ですよね。
—なるほど、大人でも難しそうなことですが・・・
もちろん、“もっと頑張れるんじゃない?”なんて、言いすぎても反発するだけなので、私も相変わらず抑える努力はしています。(笑)
ただこれからは、自分の力を常に1しか出さないのか、10まで出せるのか、そういったところが求められてくると思ってはいます。
—自立へと向かうお子さんに対して、親御さんとしてできるサポートとはどんなことだとお考えですか?
何かあったらすぐに話せる環境を作ることは親として気をつけています。12歳の女の子であるというだけで、いろいろと繊細な時期でもあると思うので。
娘が本当に自立して離れて行っても信頼され続けるためには何ができるかというと、当たり前のことかもしれませんが、毎日美味しいご飯を作ってあげることとか、今の暮らしの中で私がやるべきことをやって、それを見せていくことしかないのではと思います。
OISは昼食にケータリングも利用できるのですが、娘は私のお弁当が良いと言ってくれているので、私もどんなに疲れていても毎日のお弁当作りは全力で頑張っています。
—沖縄へ移住されて2年が経過しました。今後の展望としては何か考えていらっしゃいますか?
そうですね・・・移住当初と比べると、生活にも学校のことにも慣れた反面、このままぬるま湯に浸かるような気持ちでいてはいけないなと思っているところです。
2年前からお世話になっている「沖縄で親子留学」のスタッフの方も、いまだに私たちと伴走するかのように気にかけて下さって、本当にありがたい限りです。
継続的にいろいろな情報をいただいているので、今後も常に挑戦を続けていきたいと思っています。
そうですか? ありがとうございます。毎日一緒にいると気がつきませんが(笑)
でも、今年からMYPの初めの1年ということで、去年までと比べると親が介入できる余地が少なくなったぶん、自己管理ができるようになってきたとは感じていました。
日々の生活についても、学校から親に対しての連絡というのが少なくなり、ほぼ学校と児童との間でやりとりされています。例えば、宿題は進行具合や提出期限を全て娘自身が管理して取り組むようになっています。
—そうなんですね。不安はありませんか?
不安というのはないです。OISには娘が転入した当初から勉強以外の部分もきちんと育んでいただいていると感じていましたし、その安心感は変わりませんね。
娘も、予定を紙に書いて壁に貼ったり、手帳に書いたりなど、彼女なりに努力している姿が見えますし。
本当にPYPというこれまでの期間に育んでいただいたことを、MYPというこれからの段階に向けて開いて下さっているような印象があります。
—お母さんから見て、課題と感じることは何かありますか?
そうですね・・・自己管理ができるようになったら、その次に大事になるのは“取り組み方”だとは思っています。ただやれば良い、ではなく、自分の力をどれだけ発揮できるかという部分ですよね。
—なるほど、大人でも難しそうなことですが・・・
もちろん、“もっと頑張れるんじゃない?”なんて、言いすぎても反発するだけなので、私も相変わらず抑える努力はしています。(笑)
ただこれからは、自分の力を常に1しか出さないのか、10まで出せるのか、そういったところが求められてくると思ってはいます。
—自立へと向かうお子さんに対して、親御さんとしてできるサポートとはどんなことだとお考えですか?
何かあったらすぐに話せる環境を作ることは親として気をつけています。12歳の女の子であるというだけで、いろいろと繊細な時期でもあると思うので。
娘が本当に自立して離れて行っても信頼され続けるためには何ができるかというと、当たり前のことかもしれませんが、毎日美味しいご飯を作ってあげることとか、今の暮らしの中で私がやるべきことをやって、それを見せていくことしかないのではと思います。
OISは昼食にケータリングも利用できるのですが、娘は私のお弁当が良いと言ってくれているので、私もどんなに疲れていても毎日のお弁当作りは全力で頑張っています。
—沖縄へ移住されて2年が経過しました。今後の展望としては何か考えていらっしゃいますか?
そうですね・・・移住当初と比べると、生活にも学校のことにも慣れた反面、このままぬるま湯に浸かるような気持ちでいてはいけないなと思っているところです。
2年前からお世話になっている「沖縄で親子留学」のスタッフの方も、いまだに私たちと伴走するかのように気にかけて下さって、本当にありがたい限りです。
継続的にいろいろな情報をいただいているので、今後も常に挑戦を続けていきたいと思っています。
今回のインタビューでは、沙織さんがきちんと自分の言葉で自分の気持ちを表現し伝えてくれたところに、IBの教育プログラムが目標としている人物像をしっかりと感じることができました。
そんな沙織さんをしっかりと支えながら、現状に甘んじることなく常に新しい情報を取り入れようとされているご両親も素敵です。
我々も山田さん親子のさらなる挑戦を応援し、引き続きサポートさせていただきたいと思っています!
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沖縄で親子留学.com( 運営会社 株式会社ムーヌ ) | |
住所 | 〒900-0024 沖縄県那覇市古波蔵三丁目7番2号2階 |
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